出産は、女性にとって命がけの大変な出来事です。無事出産し安心できると思っていたにもかかわらず、実は産後の方がもっと疲れると感じる方は非常に多いです。この疲労感は、育児による疲れもありますが、産後に生じた身体の変化が原因の一つになります。では、一体どういったことが変わったのでしょうか。
１つは、ホルモンバランスの乱れです。出産に伴い、身体は出産前の状態にバランスを戻そうと調節を始めることで不調が現れます。これは自分で直そうと思っても難しいので、つらいと感じたときには頑張らずに休むことが大切です。
あまり疲労の原因と感じる方は少ないかもしれませんが、母乳もその一つです。母乳は血液から作られており、思っている以上のエネルギーを使っています（ランニングと同等と言われることもあります）。赤ちゃんを育てるために自分の体力を使っているため、疲労感へと繋がるのです。
その他、後陣痛や骨盤のゆがみによる腰痛など、多くの原因が疲労に繋がります。それをうまく乗り越えるためには、パートナーを含めた周りの方の協力は勿論、適度に力を抜いた子育てをすることも重要です。
前述にも少し記載しましたが、骨盤のゆがみによる腰痛も疲労感を与える深刻な要因の一つです。出産で開いた骨盤は子宮と共に戻っていきますが、自然に完全に元の位置に戻ることはありません。開いた骨盤をそのままにしておくと、腰痛の悪化の原因だけでなく、内臓が下に下がることで下腹が出た体形となり、ダイエットしても痩せにくい身体になることあります。しかし、良い方向に考えれば産後は骨盤がゆるんだ状態のため、適切に処置することで産前よりもきちんとした状態に骨盤を戻すことも可能なのです。
では、産後の整体はどのくらいの時期にすれば良いのでしょうか。産後１ヶ月は母体も疲労感が強い時期になるので、おすすめ出来ません。家事なども無理をせず、休養することを中心に考えてください。なので、産後２ヶ月から半年くらいの間が骨盤矯正に適した時期になります。ただ、これはあくまでも自然分娩の場合で、帝王切開の場合は傷口が完全に塞がってからになります。
産後体操や骨盤矯正ベルトなどで、自分でゆがみを戻すことも不可能ではありません。ですが、プロである整体をうまく利用し、より早く、確実に身体に戻すことが可能です。整体を用いた骨盤矯正することで、子育てが楽になることもあります。それにより、ストレスもかかりにくい身体へと変わります。身体を楽にするということは、心も軽くすることへと繋がります。少しでも負担を軽減するために、整体院を上手に活用してみてください。