妊娠してからの女性の体には様々なマイナートラブルが発生します。
その中でも妊娠初期から産後までを通して妊婦さんの7割が経験すると
言われているのが腰痛です。
腰が痛いと仕事も家事もままならず、ストレスも溜まってきてしまいますよね。
今日はそんな産前産後に起きる腰痛についてお話します。
・「産前の腰痛はなぜ起きるの?」
出産未経験の方は産前の腰痛はおなかが大きくなってから
起こるものだと思っていませんか?
実はそれは大間違い!おなかが目立たない妊娠初期段階から
腰痛は起こり得るものなのです。
◇原因1:ホルモンの変化
女性が妊娠すると、体の中では出産に備え様々な変化が起こります。
その中の一つがホルモンバランスの変化です。
妊娠三か月頃から、体内では『リラキシン』と言うホルモンが分泌されます。
リラキシンは子宮弛緩因子と呼ばれていて、腰回りの関節や靭帯を緩める作用があります。
骨盤は赤ちゃんの成長に合わせて大きくなっていく子宮を
関節を柔らかくする作用で受けとめ、どんどん広がっていきます。
そのため赤ちゃんの分大きくなったおなかを支える力が弱くなり、腰に負担がかかります。
また、その際に緩んだ靭帯を支えるため周りの筋肉が緊張することも原因の一つです。
◇原因2:姿勢の変化
段階が進み、おなかが大きくなってくると重心が前に傾いていきます。
大きくなったおなかを支えるため、自然と腰を反りかえったような姿勢を取って
しまう為、腰に負担がかかってしまいます。
その状態で生活をしていると、腰回りの筋肉に負担がかかり、
お尻や太ももにしびれが起きる場合もあります。
◇原因3:生活の変化とストレス
妊娠をしたら生活スタイルが以前と全く同じ、とはいかなくなっていきます。
食事や着るもの、家事や仕事と考えなくてはいけないことが
増えていきますよね。
上記のホルモンバランスの変化により妊娠中はイライラしやすくなっています。
ストレスは血管を収縮させてしまう作用があるため、
負担がかかっている筋肉をさらに悪化させてしまいます。
また、子宮収縮や血流悪化が起こり、母体の血液から栄養を得ている
胎児に栄養が上手く行き届かなくなる為、早産や低体重出産のリスクもあるのです。
このお話は次回に続きます!